1962-03-07 第40回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第13号
つまりビルド・アップ方策として、限界に来ておる斜坑方式から縦坑方式への転換を行なうこと、炭鉱の零細性を改めまして大型炭鉱の造成を行なうこと、あるいは産炭構造の近代化に並行する近代的な流通機構の確立等に関する努力が消極的であるという事実を指摘したいのであります。もちろん、このような方向への合理化が全然行なわれていないとは申しません。
つまりビルド・アップ方策として、限界に来ておる斜坑方式から縦坑方式への転換を行なうこと、炭鉱の零細性を改めまして大型炭鉱の造成を行なうこと、あるいは産炭構造の近代化に並行する近代的な流通機構の確立等に関する努力が消極的であるという事実を指摘したいのであります。もちろん、このような方向への合理化が全然行なわれていないとは申しません。
その中で、そういう点に触れては、やはり縦坑方式で総合的な開発をしなければならぬという点があるわけであります。この点では、もう考え方としては、私は日本の関係の各方面でも異存のあるところは一つもないと思う。要は、それをどう施行し、どう実現するかということだろうと思う。
それから縦坑方式となりますと、これは相当大規模の計画をしなければ、相当最初に資金がたくさん要るものでございますから、それともう一つは、かなり長年月かけなければ準備ができない、こういうことから小資本である企業にはなかなか縦坑方式がとれないというようなこともありまして、従来は斜坑方式がそういう関係から日本ではとられてきました。
○永井委員 それならば、たとえば石炭鉱業の合理化が強力に進められておる、合理化のためには、五カ年なら五カ年の長期計画、これに四百億の財政投資をして、縦坑方式にして増産計画を立てていく、こういたします。中小炭鉱を買いつぶして生産を落すのでありますから、当面はいいかもしれませんが、合理化が進んでいくならば、大企業を中心にした炭鉱の生産というものがどんどん上ってくる。
それから、先ほど投資の重点化、効率化というような点についてお話があったのですが、たとえば石炭の合理化をはかるために、縦坑方式で、中小炭鉱を買い上げて重点的な生産態勢を立てるというのですが、そういう場合、石炭は、これの投資がなされ、そうして合理化が完成すれば非常な増産になってくる。
大手筋の将来合理化の可能な炭坑につきまして、現在かなり老朽化したものについては縦坑方式をとりまして、従来の斜坑方式から転換する。なお中小炭坑につきましては機械化の度合いが非常に遅れておりますので、これの機械化をはかる、こういうのが中心の問題でございます。それに対する金融あるいは税制の改正というような方法によつて資金のまかないをつけよう、こういうのがごの炭価引下げの中心の考え方でございます。
一割、二割の幅であればこれから追いつくという希望も持てるわけでありますが、船舶においてもその通り、とうてい現在の状態におきましては競争にならないのでありまして、これから縦坑方式によつて石炭の値段を下げる、あるいは電源開発によつて電力を豊富にしてこれらに立ち向うというようなことでは、その期間に先進国が東南アその他新しい後進国、開発に対して手をこまねいているわけではないのでありますから、当然にその市場は
特に一口に申しますならば、わが国の炭鉱の若返り法とでも申すべきいわゆる縦坑方式の採用、あるいはその他税制の方面、金融の面、これらのもろもろの面から炭価を引下げて参りたい、こういうことで目下努力をいたしておるわけであります。
かような関係でございますので、当局としましては設備の近代化あるいは電源開発等によりまして、電解法による生産の増加あるいは石炭鉱業の合理化、ただいま特に取上げておりますのは縦坑方式による炭鉱の合理化、それによる炭価の引下げ、こういつたことや、さらにまた硫安工業全般の関連産業等における経営の合理化、こういつたようなことによりまして、大体十五ドル内外程度の価格の引下げということは達し得るのではないかというふうに